本の出版を先駆け、２月５日に、プレス向け記者会見＆講演会が講談社のプレスルームで開催されました。この日は、各メディアの方たちを中心に約２００名が集まり、講演と質疑応答が行われました。そこで話された本書の誕生秘話や内容について、少しだけご紹介をさせて頂きます。

日本の億万長者を調査した結果分かったことを「億万長者が大切にする１０の習慣」としてまとめました（下記）。

この本では、その１０の習慣にそって、億万長者の本質を浮き彫りにしています。

また、「誠実さ」を大切にしている人が億万長者では８割近くいるのに対し、普通の人は４割弱と倍の差がありました。億万長者になる人は、どんな人にでも誠実に接することで、しっかりした信頼を得て、長期的にビジネスで成功しているのです。

面白かったのが、「運がいい」ことに対する意識です。それは、次のコメントに集約されています。

「お金と成功は、努力すれば手にはいるとは限らない。ただし、努力しなければ手に入るチャンスは無い。努力と幸運が一致しなければ、実現しないと感じている。」　（化粧品会社　社長）　

このように成功には運がいいことは大切だが、自分の努力なしに運だけに頼ると成功は出来ない、と考えているのです。その上で、さらに幸運を引き寄せることも大切にしています。本書では、億万長者たちが実践している「幸運を引き寄せる４つの方法」をご紹介しています。

彼らは、仕事を選ぶ時点で、「大好きなこと」「人に喜ばれること」を基準にしているので、自分の仕事に誇りと情熱を持っているのです。

ですから、勤勉に取り組むのは、苦しいことではなく、むしろ喜びであり、楽しいことにもなっているのです。

そうして、お客様にも喜ばれた結果が、お金として返ってきているのです。これが億万長者の仕事における良いサイクルになっています。

アメリカの10億円以上年収のある億万長者の３人に１人は１度以上破産経験があるというデータがあります。

億万長者になる人ほど、目標が高く、リスクも大きいので、絶望的な状態を経験しています。それを諦めず、どう乗り越えたかということが、彼らを億万長者にしているのです。

前向きな気持ちと絶望感の両方を経験したからこそ、バランスのとれた幸せな人生を手にすることが出来たのでしょう。

どんなに優秀な人でも自分ひとりだけでは、成功することは出来ないことを億万長者は知っているのです。

アンケートの結果、人から信頼され、応援してもらえるパーソナリティになるために、億万長者が実践している「５つのコツ」があることが分かりました。

年収が高い人ほど、メンターがいるという回答が得られました。メンターに教わることのトップに来ているのが「人生をどう生きるか？」ということでした。

人生の先を歩いている先輩に、生き方や、行動の指針になるようなアドバイスを受け、自分を磨いているのです。

また、彼らがどのような人をメンターとしているか、どんなタイミングでメンターと出会ったかについても、面白い結果がわかりました。